火曜日, 10月 02, 2007

電脳コイル 夏休み編まとめ

前のデンノコエントリーから大分あいてしまった。9月最後の回を見てないけどまとめ。

夏休み編はタイプベータのイリーガル+自由研究、
イリーガル=ウィルスというのが、あの世界の一般的見解らしい。なんとなく違和感はあるが、現在の(広義の)ウィルスもボットネットを構築したり、既存ネットワークを媒介に大繁殖しているわけで、ああいうのを動物としてビジュアライズすると、あんなものかもしれない。
ただ、イリーガルは(電脳)世界のルールに対し、単純な反射ではなく高度な知識処理を行なっているようにしか見えないわけで、そんな高度なソフトウェアのことをウィルスよばわりするのはなんとなく気が退ける。これが違和感の正体なのかもしれない。

別の話になるが、サイバースペースの誕生をニューロマンサーとすると、そこには誕生時点から「冬寂」とか「ニューロマンサー」といったイリーガルなソフトウェア生命とでもいうようなものが存在していたわけで、多くの電脳サイバーパンクは奇妙なほど、この伝統に従っている。
ニューロマンサーでは最終的にAIがある種の神として振る舞うようになるが、電脳コイルにおけるミチコさん(道を呼び出すから道子だろうか?)はまさにそれにあたるようだ。イサコがミチコさんを呼び出すためにキラバグを取り込むのは、ニューロマンサーの続編であるカウントゼロやモナリザオーバードライブで、AIの力を使うためにロアを憑依させることを彷彿とさせる。

ただ、「あっち」に魂を持っていくという性質を考えると、ミチコさんはロアというよりかは、ニューロマンサー(神経使い)のようだけど。ということは「冬寂」にあたる存在の登場もあるのかなあ。冬になるし。

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