月曜日, 9月 15, 2008

絵画-インタラクティブ-ダンス-映画

9/14日(日曜日)

一番最初に東京都美術館で主体展を見る。

作家を知っているというバイアスもあるだろうけど、福田玲子さんのアンコールワットを描いた作品「生きる」が一番面白かった。
福田さんは写実(写生)だと、作家性が出ないのではないかというようなことを心配していたけど、そんなことは無いと思う。描かれている物だけを取り出せばただの写生かもしれないけど、美術館の床から天井まで伸びる巨大な画面を持った「作品」(展示作品の中で一番でかかった)として捉えれば(というより、見た人は皆、そう捉えざるを得ないわけですが)十分強烈な作家性を感じさせる作品です。
今制作中の同じくアンコールワットを題材にした作品は、もっとスケールがでかくなることが確定しているので、完成が楽しみです。

全体を見ていて感じたのは「ファンタジー」が多いなということ。前日に石内都さんの作品はファンタジーではない、という話を茄子さんに聞かされていたからってのもあるけど。


次、日本科学未来館で「interactive tokyo 2008」を見に行く。

子供たちが楽しそうに遊んでいて、大人が入り込めません。
アートではなく、技術展示らしいのでモノだけがゴロッと置いてある印象。
子供たちの内面において、WiiやDSとの違いがどの様に認識されているのかが気になるところ。
ただの面白い事で終わるのか、それ以外の何かを得ているのか。


三番目、神楽坂でリンゴ企画の「あの山羊たちが道をふさいだパートII」という「立体絵本」(一般的語句で言えばダンス?)を見る。
無茶苦茶笑ってたという記憶しかない。
面白かったけど、身体芸術は何故か苦手。

最後、池袋でダークナイトを見る。
バットマンビギンズの続編としてのバットマン。原作に近くかなり暗い展開。とはいえ面白演出も多いので、剣心のOVAのような救いようの無いほどの鬱さは無い。

バットマンはヒーローではなくアンチヒーローであるという事がしつこいほど何度も強調される。
ただし善悪の相対性ではなく、「善」を為すことの困難さと、悪に染まる事の容易さがテーマとなっているみたい。ゴッサムシティ自体、善悪相対論とか言ってられないくらいひどい街というのもあるだろうけど、スーパーマンとやりあうこともあるバットマンなので、最早その点で終わりの無い悩みを抱いてもらっても困るのだろう。
ネタバレになるけど、注目すべきなのは、力なき市民たちが不条理な二者択一から降りることにより、二者ともに助かるというシーン。
直前にバットマンも似たような状況に置かれ、結果的に片方しか助けられず自分自身の力不足に絶望する中、かすかとはいえ、未来への希望が見出されるいいシーン。
まあその直後、バットマンを取り巻く状況は悪くなってしまうんですが。



この日は、いろんな作品を見て疲れたよ。全部書ききるのに一週間かかったし。
一部記憶が飛んじゃったし。

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